山口絵里子, 裸でも生きる2, 講談社α文庫, 2009.

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社+α文庫)は、何かの記事でとてもきになる引用が掲載されていて興味を持って購入したもの。

著者である山口絵里子さんが立ち上げたマザーハウスについては、聞いたことがあって、実際に新宿の店舗は見たことがあった。好きな雑誌クーリエにもエッセイを掲載していて、なぜ途上国でこんなに頑張るんだろうとか、山口さんとマザーハウス設立の背景が気になっていた。

自分が感じた疑問に素直に従い、諦めずに続けていく。また自分の軸を持ち、自分がより良いと思ったことを採用する。こんな思いでビジネスをする人が増えたら、きっと世の中変わっていくに違いないと思うのだ。特に「援助ではなくビジネスで貢献」の下には、常々自分も感じているところでもあり、共感を覚えた。新しいビジネス の形を提案しているチェンジメーカだ。

ぜひ、将来何がしたいかわからないと考えている人に、読んでほしい。

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マーガレット・グリーンバーグ, セニア・マイミン, ポジティブ・リーダーシップ, 草思社, 2015.

旦那がすごく良かった!といっていた、ポジティブリーダシッップの本だと間違えて読んだのがこのポジティブ・リーダーシップ: Profit from the Positive。今までにないほど、読んで時間を無駄にしたと思った一冊。

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エメリー・シェップ, Ker 死神の刻印, 集英社文庫, 2015.

Ker 死神の刻印 (集英社文庫)は、読み続けている北欧ミステリの作品。翻訳は、ヘレンハルメ美穂さん。

なによりも翻訳が素晴らしい。過不足なく解説がされているばかりか、北欧に住んでいる身にとっても、不可思議な訳がないので、違和感なくスムースに読み進めることができた。

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永井紗耶子, 広岡浅子という生き方, 洋泉社, 2015.

広岡浅子という生き方、この書籍、現在のNHKの朝ドラの主人公の話だ。おそらく、ドラマ放映のタイミングで出版された背景本なんだろう。ドラマ自体は、たまたま日本に帰国した時に、親がつけているから一緒に数回見たのみだけれども、今、日本では、それなりに人気の番組だと聞く。偶然見たのが、本書でもなんども言及されている炭鉱へ一人乗り込んでいったというくだりのところだった。

昨今日本では、女性の社会進出などが注目されているが、かつて、広岡浅子がおり、市川房枝がおり、村岡花子がいた。彼女たちの影響は今私たちはどう受け継いでいるんだろう?

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永井紗耶子, 横濱王, 小学館, 2015.

横濱王は、大好きな作家の小説、以前にも読んだ帝都東京家族少女の作家ということで手に取ってみた。

時代小説といっても近代の話はそれほど読んだことがなかったのだけれども、今の歴史に大きく繋がるということ、また独特な国際化が進んでいた時代ということで、この昭和初期は、最近特に関心のある時代でもある。

読んだ結果?

静かに熱い原三溪という人に惚れた。この原三溪という人がどのような経緯で、懐の大きな人に育ったのだろうか。

筆者には、語り手である瀬田や原にフォーカスして深みを加えてもらってもう一筆...お願いしたい。

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佐宗邦威, 21世紀のビジネスデザイン思考が必要な理由, クロスメディアパブリッシング, 2015.

21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由は、 著者が知り合いで、ビジネス書ランキング上に食い込んだという評をたまたま日本に帰国した際に聞いて、読んでみようと思った。実際、日本語でデザイン思考やコンセプト創出の教科書的な書籍を探していて、その参考になれば良いと考えてみてみたとも言える。

目次の「第6章 デザイン思考は幸せに生きるためのライフスタイル」というところにも興味があった。

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永井紗耶子, 帝都東京華族少女, 幻冬舎文庫, 2015.

帝都東京華族少女 (幻冬舎文庫) は、著者が高校時代の友人であったことから、ちょっと読んでみようかなという軽い気持ちで読み始めた。

結果、良かった!読み物として秀逸。手にとって読んでみて損はない。知り合いだから高く評価したいのかなって自分でも考えてみたけれども、そうではない。本当に良かった。

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