Det kommer en dag(きっといい日が待っている) <デンマーク映画>

またやっちまった。というのが見はじめてからの正直な感想。もう見るのやめようと、見ながら思い続けて最後まで見てしまう、いつものパターン。デンマークの映画は、ソーシャルリアリズムといわれるジャンルの社会問題を扱った息が詰まるような映画が多く、この映画もその一つ。

 

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二宮 敦人. 最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常. 新潮社. 2016.

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常は、最近一緒に仕事をしている東京藝大の方達が、今までの私が知っている日本人とは比べ物にならないぐらい、フレキシブルで肩の力が抜けた方達が多く、これはどういうことだ?!と不思議に思っていたことから関心を持って読んでみた。

カオスの養成所、東京藝大。ちょっと一般的な日本人からは外れたカオスな人たちが集まる「日本最後の秘境」ということに大いに賛成。そして、この人たちがおそらく日本のイノベーションを牽引して言ってくれれば、日本崩壊は免れるのではないか。

 p240

*1

 

 

*1:最初は、社会の役に立たなければいけないということに捉われていました。でも、東大で建築の先生が言っていたんですね。『全ての建築は個人的な欲求からスタートする』と。依頼主のためとか、社会のためとかではなくて、個人的にやりたいことがあってこそだそうです。他者のニーズとは後から擦り合わせていけばいいと。なるほどと思いまして。やりたいことをやっていた方が、周りの人も見ていて楽しいじゃないですか。それこそが結局は、社会のためになるのかなと。

岡壇, 生き心地の良い町. この自殺率の低さには理由がある, 講談社, 2013.

生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)があるは、デンマークを訪問されていたとある大学の教授が、デンマークと本書に描かれている町には共通点があるのではないかと言っていたことが気になっていたからだ。

デンマークは幸せの国と言われ、本書で取り上げられている徳島の町は、自殺率が非常に低いと言われる町だ。

本書を読むことで、デンマークはなぜ幸せの国なのかということのちょっとした示唆にもなっているし、どのように生きることが幸せにつながる(かもしれない)、という点がぼんやりと分かる。

特に、「病」は市に出せという言い回しがとても印象が強い。デンマーク人も問題があるとすぐに周りに言うからだ。問題をか抱えていることが公然の秘密ならぬ、事実になっているので、下手な勘繰りをすることなく、必要な場合には、周囲が穴をカバーすることができている。そして、執着心がない人たち(向上心がない)という点も共通しているなぁ...

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山口絵里子, 裸でも生きる2, 講談社α文庫, 2009.

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社+α文庫)は、何かの記事でとてもきになる引用が掲載されていて興味を持って購入したもの。

著者である山口絵里子さんが立ち上げたマザーハウスについては、聞いたことがあって、実際に新宿の店舗は見たことがあった。好きな雑誌クーリエにもエッセイを掲載していて、なぜ途上国でこんなに頑張るんだろうとか、山口さんとマザーハウス設立の背景が気になっていた。

自分が感じた疑問に素直に従い、諦めずに続けていく。また自分の軸を持ち、自分がより良いと思ったことを採用する。こんな思いでビジネスをする人が増えたら、きっと世の中変わっていくに違いないと思うのだ。特に「援助ではなくビジネスで貢献」の下には、常々自分も感じているところでもあり、共感を覚えた。新しいビジネス の形を提案しているチェンジメーカだ。

ぜひ、将来何がしたいかわからないと考えている人に、読んでほしい。

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マーガレット・グリーンバーグ, セニア・マイミン, ポジティブ・リーダーシップ, 草思社, 2015.

旦那がすごく良かった!といっていた、ポジティブリーダシッップの本だと間違えて読んだのがこのポジティブ・リーダーシップ: Profit from the Positive。今までにないほど、読んで時間を無駄にしたと思った一冊。

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エメリー・シェップ, Ker 死神の刻印, 集英社文庫, 2015.

Ker 死神の刻印 (集英社文庫)は、読み続けている北欧ミステリの作品。翻訳は、ヘレンハルメ美穂さん。

なによりも翻訳が素晴らしい。過不足なく解説がされているばかりか、北欧に住んでいる身にとっても、不可思議な訳がないので、違和感なくスムースに読み進めることができた。

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永井紗耶子, 広岡浅子という生き方, 洋泉社, 2015.

広岡浅子という生き方、この書籍、現在のNHKの朝ドラの主人公の話だ。おそらく、ドラマ放映のタイミングで出版された背景本なんだろう。ドラマ自体は、たまたま日本に帰国した時に、親がつけているから一緒に数回見たのみだけれども、今、日本では、それなりに人気の番組だと聞く。偶然見たのが、本書でもなんども言及されている炭鉱へ一人乗り込んでいったというくだりのところだった。

昨今日本では、女性の社会進出などが注目されているが、かつて、広岡浅子がおり、市川房枝がおり、村岡花子がいた。彼女たちの影響は今私たちはどう受け継いでいるんだろう?

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