生き方

瀧本哲史. 2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義. 星海社新書.2020

2020年6月になろうとする数ヶ月前に本書籍は出版された。著者として名前があがるのは瀧本哲史さんで、2019年に永眠している。 瀧本哲史という名前は折に触れ見ていた。「僕は君たちに武器を配りたい(2011)」という書籍が発売された頃から見始めたように思う…

平野啓一郎. ある男. 文藝春秋. 2018

平野啓一郎氏のある男。亡くなった夫が実は戸籍上の人物とは違ったという衝撃的な始まりから、本当の夫は誰だったのか?が少しずつ明かされていく。 弁護士の城戸章良、妻の香織、美涼。それぞれの人生や考え方が少しづつすれ違って行ってしまっているところ…

平野啓一郎. 私とは何か. 講談社現代新書. 2012

私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)、読了。「分人」とは個人Individualをさらに分けた存在、divisualである。私たちは、一個の存在として自分や相手を捉えてきたけれども、相手によって「自分」は変わる。ネットの自分と、職場の自分、高…

Anne with an E, Netflix, 2017-2019

古典的名作「赤毛のアン」がNetflixにやってきた。Anne with an Eのトレイラーやオープニングでは、幻想的雰囲気が強調されて、新生「赤毛のアン」の姿が描かれる。

ドミニク・チェン, 未来をつくる言葉, 2020

ドミニクチェンさんの未来をつくる言葉、わかりあえなさをつなぐために。読み始めてすぐ、なんだか哲学的/詩的な言葉を紡ぐ人だなという感想が頭をよぎった。しばらくこの手の書き方の書籍を読んでなかったらしい。読後、混乱がありつつも、清々しい気持ちに…

Pope Joan, 2009

大司教ジョアンPope Joan (Ioannes Anglicus; 855–857) は、9世紀のキリスト教祭司で、女性であることを隠し大司教として活躍した伝説の人物だ。ちょっとしたラブストーリも折り込まれ、司教の服を脱ぎ湖で泳ぐシーンなどもとても綺麗だった。何度か映画化さ…

落合陽一, 日本進化論, SB Creative, 2019.

落合陽一さんを数ヶ月前に初めて知った。たまたま読んだ対談に関心を持ったのがきっかけだったが、その対談で語られていた「縮小する社会」(←あ、もうそのセリフを公メディアで言っていいんだ!)に関心を持ち、未来図を描いているという本書日本進化論を読ん…

生涯投資家, 村上世彰. 株式会社 文藝春秋, 2017

生涯投資家は、とても良い本に巡り会えたと嬉しくなった本。多くの人に勧めたい。

いま君に伝えたいお金の話, 村上世彰, 2018.

著者である村上世彰さんのインタビューを偶然読んでから、この人のことがとっても気になっている。村上ファンドが叩かれたことは記憶に残っていて、でも何がいけなかったのかわからずに、なんか良くないことをした人なんだろうなと漠然と考えていた。そんな…

影山知明. ゆっくり、いそげ-カフェから始める人を手段化しない経済. 大和書房. 2015.

知り合いになんかいい本ないですか?と尋ねた時に勧められたこの本、ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~。よかった。とりあえず、たくさんの人に読んでほしい。 「言ってることは綺麗事」というのは簡単だけれども、実際に数年の実…

海猫沢めろん. キッズファイヤー・ドットコム. 講談社. 2017

荻上チキのセッションでゲストとしてきていた海猫沢めろんさんのキッズファイヤー・ドットコム。あ、この人、男だったんだと言うちょっと意外性が影響して、トークをきちんと聞いたのがきっかけで、読んでみた。 文中に描かれている近未来の政策をみてると、…

村上龍. 人生における成功者の定義と条件.NHK出版. 2004.

人生の区切りを迎え、これからどうしようかと考えていた時に、本棚に積まれて読まれてなかった本書人生における成功者の定義と条件を発見。人生の方向性を定めたい人、見失いかけている人に是非読んでもらいたい本書。

Det kommer en dag(きっといい日が待っている) <デンマーク映画>

またやっちまった。というのが見はじめてからの正直な感想。もう見るのやめようと、見ながら思い続けて最後まで見てしまう、いつものパターン。デンマークの映画は、ソーシャルリアリズムといわれるジャンルの社会問題を扱った息が詰まるような映画が多く、…

山口絵里子, 裸でも生きる2, 講談社α文庫, 2009.

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社+α文庫)は、何かの記事でとてもきになる引用が掲載されていて興味を持って購入したもの。 著者である山口絵里子さんが立ち上げたマザーハウスについては、聞いたことがあって、実際に新宿の店舗は見たこと…

永井紗耶子, 横濱王, 小学館, 2015.

横濱王は、大好きな作家の小説、以前にも読んだ帝都東京家族少女の作家ということで手に取ってみた。 時代小説といっても近代の話はそれほど読んだことがなかったのだけれども、今の歴史に大きく繋がるということ、また独特な国際化が進んでいた時代というこ…

シェリル・サンドバーグ,リーン・イン, 日本経済新聞出版社,2013.

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲は,好きな雑誌であるCOURRiER Japon (クーリエ ジャポン) で,過去数ヶ月にわたって関連記事が掲載されていたことから知った書籍.COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) の記事では,この書籍により,全…

ティナ・シーリグ,20歳のときに知っておきたかったこと,阪急コミュニケーションズ,2010年

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義は,だいぶ前に切り抜いた新聞 記事をもとに読んでみることにしたもの.もう,20歳はだいぶ前にすぎてしまったけれど,何か得るものがあるかと考えて読んでみることにした.得るところはあったが,…

高橋絵里香, 青い光が見えたから, 講談社, 2007.

青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記は、フィンランド関連本を探していて見つけたもの。大学生、大学卒業生が、国に関心があったからフィンランド(北欧)に来た、というケースはちらほら耳にするが、さすがに16歳でフィンランドの高校に正規留学して…

ダグラス・C. メリル, グーグル時代の情報整理術, ハヤカワ新書juice , 2009

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)は、昔書評を読んで面白そうだったので購入し、本棚に入れっぱなしになっていたもの。何となく取り出して読んでみたのだけれど、整理術の新しい視点を発見した気分です。 是非読んでほしい理由 現代社会では、…

湯川史樹, 命のしずく, 文芸社, 2010.

大学の時のサークルの先輩である湯川史樹のデビュー作。命のしずく A drop of soulは、湯川史樹を知る者には自伝的小説として、ワイン好きにはワインの奥深さと人生の大切さを伝える小説として、良い読み物に仕上がっている。東京には、「変幻自在」という湯…

田村裕, ホームレス中学生, ワニブックス, 2007.

ホームレス中学生は、本のタイトルは聞いたことがあり、ちょっと読んでみようかなー、ぐらいの軽い気持ちで手に取った本。良く、ぐれずに芸人になったな、と感心するとともに、母親を大切にしようと思わされました。

原丈人,金児昭, 誰かを犠牲にする経済はもういらない, ウェッジ, 2010.

だれかを犠牲にする経済は、もういらないは、尊敬する原丈人氏の最新刊ということで、入手しました。今までの書籍では描かれなかった、なぜ、デンマークのような「社会民主主義」ではなく、「共産主義」でなく、公益の「資本主義」なのかということを示すと…

村上龍,人生における成功者の定義と条件,日本放送出版協会,2004.

人生における成功者の定義と条件は、最近「村上春樹」氏をもう少し理解したいという気になって本屋をぶらぶらしていた時に見つけた本。これは、春樹ではなく龍著なのですが、常々、「成功とは何か幸せとは何か」は、今後、重要になってくる視点であると考え…

湯浅誠,半貧困,岩波新書,2008

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)は、友人に紹介されて読むことにした本。著者の湯浅誠氏は、2008年の「年越し派遣村」などでメディアでよく報道されていたので、名前や活動の概略は知っていたが、紹介されなければ、自分から進んで手に取って…

千葉忠夫,世界一幸福なデンマークの暮らし方,PHP新書,2009.

世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書)は、コペンハーゲンの知り合いから借りて読んだ本。正直、メディアで見聞きする千葉忠夫氏の言質、特に「デンマーク賛美」傾向には、在住者として同意できない点が多く、自分で購入して読んでみようとは考えも…

西水 美恵子, 国をつくるという仕事,英治出版,2009.

国をつくるという仕事は、タイトルと見たときに、「国をつくる」なんて傲慢な考え方だ、と正直思った本。それでも読んでみようと思ったのは、その「傲慢な著者」の揚げ足取りをしたかったからかもしれない。しかし、読み始めたら止まらず、読了した正直な感…

山田登世子、贅沢の条件、岩波新書、2009

贅沢の条件 (岩波新書)は、雑誌の書評を見て購入したのだが、少々期待はずれだった。「贅沢」というコトバから、私は何を知ることができると期待したのだろうか。確実な回答などあるはずの無いテーマに、明確な答えを期待したのがよくなったのだろうか。贅沢…

日経Woman編、妹たちへ、日本経済新聞社、2005.

妹たちへ (日経ビジネス人文庫)は、勝間和代が「妹たちへ」という記事を日経Womanに書いている号をたまたま見つけ読んだことがきっかけで、同テーマで既に本が出版されているを知り手に入れた。 興味深いと思った点 複数の著者が述べている夫婦関係について。…

最相葉月 ビヨンド・エジソン-12人の博士が見つめる未来, ポプラ社,2009.

ビヨンド・エジソン―12人の博士が見つめる未来は、かつての指導教官が掲載されているのを知り、関心を持った本。研究者という道を選択した人たちの生き様にも関心があった。(該当分野では有名な方なのだろうが)一般に知られているとは限らない12人の博士を描…

ヘアスプレー、2007

久しぶりに良い映画を見ました。ハイスクール・ミュージカルやマンマ・ミーア! などで、歌って踊るミュージカルの映画が増えているようなのだけれど、嬉しい限り。いきなり歌いだす人たちが出てくる映画は、他にもムーラン・ルージュだとか、古きよき映画で…