異文化
私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)、読了。「分人」とは個人Individualをさらに分けた存在、divisualである。私たちは、一個の存在として自分や相手を捉えてきたけれども、相手によって「自分」は変わる。ネットの自分と、職場の自分、高…
古典的名作「赤毛のアン」がNetflixにやってきた。Anne with an Eのトレイラーやオープニングでは、幻想的雰囲気が強調されて、新生「赤毛のアン」の姿が描かれる。
ドミニクチェンさんの未来をつくる言葉、わかりあえなさをつなぐために。読み始めてすぐ、なんだか哲学的/詩的な言葉を紡ぐ人だなという感想が頭をよぎった。しばらくこの手の書き方の書籍を読んでなかったらしい。読後、混乱がありつつも、清々しい気持ちに…
事あるごとに、目にしていた本書、イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言 (講談社+α新書)、を今回初めて手にとってみた。最近日本の伝統工芸保存に関心が出てきたことから、今まで読んでみようかなと思っていたけ…
裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社+α文庫)は、何かの記事でとてもきになる引用が掲載されていて興味を持って購入したもの。 著者である山口絵里子さんが立ち上げたマザーハウスについては、聞いたことがあって、実際に新宿の店舗は見たこと…
無境界家族 (集英社文庫)は,お気に入りの雑誌クーリエに連載されている森巣氏のエッセイに関心を持ち,紹介されていた著作を呼んでみようと思ったところから,手に取ったもの.『日本文化論』などで自分がもやもやと従来考えてきたことを,明確に,すぱっと…
1Q84 BOOK 1, 1Q84 BOOK 2, 1Q84 BOOK 3は、言わずと知れた村上春樹の2010年の最新作。正直、村上春樹はノルウェイの森 (講談社文庫)を読んで以来、あえて読んでいなかった作家。今回読んでみたのは必要にかられたからだけれど、意外な発見がいくつかあった…
交渉学入門は、交渉学が協調作業支援につながると考え興味をもつようになったことから、入門書として手に入れたもの。ただ、交渉学という方法論の話ではなく、交渉術の話に終始しており、予想と大幅にずれた。 薦めない理由 物語と実践的なアドバイスにより…
デンマークの子育て・人育ち―「人が資源」の福祉社会は、今までにも紹介した各種デンマーク関連本の一つとして積み上げていた本。いわゆるデンマーク礼賛本の一つなのだけれど、読書後の後味が爽快なのは単に私の意識的なものだろうか。 興味深いと思った点 …
世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書)は、コペンハーゲンの知り合いから借りて読んだ本。正直、メディアで見聞きする千葉忠夫氏の言質、特に「デンマーク賛美」傾向には、在住者として同意できない点が多く、自分で購入して読んでみようとは考えも…
国をつくるという仕事は、タイトルと見たときに、「国をつくる」なんて傲慢な考え方だ、と正直思った本。それでも読んでみようと思ったのは、その「傲慢な著者」の揚げ足取りをしたかったからかもしれない。しかし、読み始めたら止まらず、読了した正直な感…
明治新政府時代に、アメリカに渡った「武士の娘」杉本えつ子の生き様を読み解く。明治に生きる日本人の姿が、いかなるものであったか、櫻井よしこが語る。上流階級であった家老の家柄の女性を対象としていることもあり、その時代の日本人の良い面を強調しす…
2006年に全米公開されたメルギブソン監督の映画アポカリプト。私は全く聞いたことの無い映画だった。実際見てるときにはエグ過ぎて目を逸らさざるを得ないシーンが沢山で、正直見るんじゃなかったと思いながら見たけれど、全体的にとても美しい映画で、見終…
パリ マルメゾンの森から―外交と文化に関する24のエッセイは、現在私が生活をする国、デンマークに昨年2008年に赴任してきた近藤誠一大使の著書。赴任後しばらくしてからお会いする機会があったのですが(小さなデンマークの小さな日本人社会ですから)、柔ら…