山田登世子、贅沢の条件、岩波新書、2009

贅沢の条件 (岩波新書)は、雑誌の書評を見て購入したのだが、少々期待はずれだった。「贅沢」というコトバから、私は何を知ることができると期待したのだろうか。確実な回答などあるはずの無いテーマに、明確な答えを期待したのがよくなったのだろうか。贅沢…

加藤恵津子、自分探しの移民たち、彩流社、2009

「自分探し」の移民たち―カナダ・バンクーバー、さまよう日本の若者は、友人に薦められて読むことにした本。海外生活の「明るい語り」に隠された「影」という帯の言葉に引かれて、読み始めたら止まらなくなった。海外で生活している人が誰しも感じる想いが、…

日経Woman編、妹たちへ、日本経済新聞社、2005.

妹たちへ (日経ビジネス人文庫)は、勝間和代が「妹たちへ」という記事を日経Womanに書いている号をたまたま見つけ読んだことがきっかけで、同テーマで既に本が出版されているを知り手に入れた。 興味深いと思った点 複数の著者が述べている夫婦関係について。…

リチャード・フロリダ,クリエイティブ・クラスの世紀,ダイヤモンド社,2007.

クリエイティブ・クラスの世紀は、偶然手に入れて、読むことにした本。創造性に興味があるのでこの本のことは知っていたけれど、政治経済系だったので興味とちょっと違うかな、と読んでみていなかった。読後の感想としては、2-3興味深いことを言っていて、読…

ヤマザキマリ, テルマエ・ロマエ, 2009.

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)は、「古代ローマの公衆浴場の設計技師ルシウスが日本の銭湯にタイムスリップ」という新作紹介新聞記事をみて、思わずひかれた本。時間旅行話が好きな私にとってチェックしないわけには行かないばかりでなく、その時代設定と…

リンダ・グレキン、方向オンチな女たち、メディアファクトリー、2001.

方向オンチな女たちは、なぜ道に迷うのか、なぜ真逆に進んでしまうのか、なぜ地下から地上に出てきた人が直ぐに方向を認知できるのか、という私の長年の疑問に答えてくれるかもしれない...そんな気持ちで読み始めました。方向感覚が無い人にはもちろん、方向…

櫻井よしこ, 明治人の姿, 小学館, 2009.

明治新政府時代に、アメリカに渡った「武士の娘」杉本えつ子の生き様を読み解く。明治に生きる日本人の姿が、いかなるものであったか、櫻井よしこが語る。上流階級であった家老の家柄の女性を対象としていることもあり、その時代の日本人の良い面を強調しす…

最相葉月 ビヨンド・エジソン-12人の博士が見つめる未来, ポプラ社,2009.

ビヨンド・エジソン―12人の博士が見つめる未来は、かつての指導教官が掲載されているのを知り、関心を持った本。研究者という道を選択した人たちの生き様にも関心があった。(該当分野では有名な方なのだろうが)一般に知られているとは限らない12人の博士を描…

The crime, 2007

The Crimeは、ナチスの台頭が目立ち始めたオーストリアを舞台とした裁判もの。こう聞くと、単純なストーリと、思ってしまうかもしれないけれど、中心に描かれるのがユダヤ人家族であるという設定がひねりを与えている。舞台となった時期は、ユダヤ人が悪意を…

ヘアスプレー、2007

久しぶりに良い映画を見ました。ハイスクール・ミュージカルやマンマ・ミーア! などで、歌って踊るミュージカルの映画が増えているようなのだけれど、嬉しい限り。いきなり歌いだす人たちが出てくる映画は、他にもムーラン・ルージュだとか、古きよき映画で…

Apocalypto, 2006

2006年に全米公開されたメルギブソン監督の映画アポカリプト。私は全く聞いたことの無い映画だった。実際見てるときにはエグ過ぎて目を逸らさざるを得ないシーンが沢山で、正直見るんじゃなかったと思いながら見たけれど、全体的にとても美しい映画で、見終…

北川達夫

対話というテーマで連載を行なっている記事を読み、興味を持った人です。自分の、海外デンマークでの生活や仕事を通じて実感として感じたことと非常に重なり合う主張をされていています。自分が言葉にできていない考えを、明確に言葉にしてくれており、更に…

ゴクミ、後藤久美子、講談社、2009

ゴクミは、後藤久美子さんの2000年からの雑誌連載の記事を写真と共に振り返ったもの。きれいなゴクミの写真が沢山で、目の保養、今後の自分磨きに役立ちそう。写真を見るだけで、彼女のそのときの心境や環境が見えてくるようで、文章の読みやすさもさること…

ヒットラーのカナリヤ、サンディー・トクスヴィグ (著), 小野原千鶴 (翻訳) , 2008

ヒットラーのカナリヤ (Y.A.Books)は、第二次世界大戦時のデンマークの物語。めずらしく日本語で出版されているということで、気になって読んでみました。デンマークは、第二次世界大戦時の1940年、ナチスに占領されます。ノルウェーやその他欧州諸国とこと…

ブラック・ブック

スマイルBEST ブラックブック [DVD]は、ナチス時代のオランダを描いた映画。美しく、悲劇的で、心に突き刺さる。ナチスは悪者だったかもしれないが、ナチスの味方と思われていた人たちも、単に生を模索していた人たちに過ぎないのだと訴えかけられる。ナチス…

Adrienne Mendell、女性(あなた)の知らない7つのルール―男たちのビジネス社会で賢く生きる法、1997.

女性(あなた)の知らない7つのルール―男たちのビジネス社会で賢く生きる法は、勝間和代氏(私も勝間和代氏をかるく紹介しています。)が紹介していて興味を持った本。すべての女性に役に立つとは限らないと思うのだけれど、ビジネスの世界にいる者でなくても、…

Napola

エリート養成機関 ナポラ [DVD]は、ナチス親衛隊養成所の物語。エリート中のエリートを養成する学校だった。

デジタルネイティブが世界を変える (ハードカバー)ドン・タプスコット (著), 栗原 潔 (翻訳) , 2009

デジタルネイティブが世界を変えるは、デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像 (生活人新書)、デジタルネイティブの時代にと同様のテーマを扱う一連のDigital Native本の一つです。この本でのデジタルネイティブの定義は、1977年1月以降に誕生として…

石黒浩

じつは、修士時代の研究室の先輩。私が在学していた頃は、石黒氏は既に修了していたので、時期はかぶっていないのですが、セミナーなど事あるごとに研究室に顔を店に来ていたので、知ってた程度。その後、偶然、私が留学していたアメリカの大学に立ち寄った…

天才! 成功する人々の法則、マルコム・グラッドウェル、勝間和代(訳)、講談社,2009.

天才! 成功する人々の法則は、今をときめく勝間和代が翻訳した本として、一躍有名になった本。彼女の翻訳については賛否両論ですが、私は好きです。プロの翻訳家といわれている人の本でも、読みにくいものがある一方で、彼女の翻訳は非常に読みやすく、かつ…

Good, CP Taylor, 2009

ロード・オブ・ザ・リングで、アラゴルン役を演じたViggo Mortensenが、C. P. Taylorの舞台作品の映画化Goodで、ナチス将校を演じている秀作。戦後50年経ち、ナチス=悪の構図ばかりでなく、人間の多面側面を見せるナチス映画が増えている気がします。このGood…

中山美穂、なぜならやさしいまちがあったから、集英社、2009

なぜなら やさしいまちが あったから は、ミポリンこと中山美穂のパリ生活のエッセー集。ふと立ち寄った本屋で、平積みにされていたこの本をふと手に取ってパラパラと読んでみたのをきっかけに、気になって後で購入してしまいました。軽く読めてしまえる点も…

特に新米母が知っておくべきと思う点

1.知的玩具をつかったり早期教育を行う以上に重要なことがある。 今の親は、早期教育にとても熱心であるということは、世界中どこでも同じことのようです。ただ、親とのインタラクションの全く無い早期教育、生活に根ざしていない早期教育の効用は、大いに疑…

産経新聞「新赤ちゃん学」取材班, 赤ちゃん学を知っていますか?―ここまできた新常識, 新潮文庫,2006.

赤ちゃん学を知っていますか?―ここまできた新常識 (新潮文庫) は、子育てに悩む私のような新米母に、判断材料を与えてくれる格好の一冊。子供が誕生してから、次々と目に入る様々な知的玩具や早期教育の情報の波に溺れかけていた私ですが、今後、より適切な…

ミラーニューロンの発見、マルコ・イアコボーニ、ハヤカワ新書Juice、2009

ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice)では、2000年あたりから活発になってきたミラーニューロンといわれる神経細胞の動きについて、第一線の科学者が解説してくれています。久々に、時間がかかったけれど、それだ…

効率が10倍アップする新・知的生産術 勝間和代 ダイヤモンド社 2007

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法は、毎度おなじみになってきた勝間和代さんの著作です。毎日の生活において効率を上げるため、知的生産を行うものとして勝間和代さんが行っている細かい工夫が垣間みられます。その他の著作と同…

バブルの物語 ジョンKガルブレイス ダイヤモンド社 2008

出版は08年となっていますが、実際は1991年に翻訳されたものを、タイトルを変えて再出版されたものです。この本に興味を持ったのは、最近お気に入りの「勝間和代」さんが紹介していたから、というのが、正直な理由です。いつもの私だったら,本屋の店頭で、…

勝間和代のインディペンデントな生き方実践ガイド 勝間和代 ディスカバートゥエンティワン 2008

勝間和代さんの書籍については、複数読んできていますが、今回は偶然日本食材店の書棚で発見し、勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)をお借りしてきました。(最近、書棚ができて、最新の本がおいてあります。帰ってこ…

パリマルメゾンの森から 近藤誠一 2005

パリ マルメゾンの森から―外交と文化に関する24のエッセイは、現在私が生活をする国、デンマークに昨年2008年に赴任してきた近藤誠一大使の著書。赴任後しばらくしてからお会いする機会があったのですが(小さなデンマークの小さな日本人社会ですから)、柔ら…

Sleuth, A Sony Pictures Classics, 2007

1972年「探偵スルース」のリメイク版。 英国を代表する俳優マイケル・ケインMichael Caineとジュード・ロウJude Lawによる、言葉の掛け合いが見もの。 ストーリもさることながら、英国らしく、エレガントな且つ知的な言い回しに富んだ作品で、こんな風に語彙…

悩む力 姜尚中 集英社新書 2008

悩む力 (集英社新書 444C)は、「悩むこと」を肯定的に捕らえて、悩んで、それでいいのです、ということを読者に示してくれています。夏目漱石、マックス・ウェーバーといった巨人が、同じように悩んでいたということから、「世の中すべて金なのか、何のため…

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレーム... ビジネス思考法の基本と実践 勝間和代

今をときめく勝間和代の勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践。私が始めて読んだ勝間氏の書籍がこの勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践でした。勝間氏のフレーム思考は、…

勝間和代

私が勝間氏を知ったのは、数年前のことで、まだ彼女の名前は、一部の人たちに知られているに過ぎないときでした。英語本の検索をしていたときに偶然引っかかった彼女のブログのひとつ「CD・テープを聴いて勉強しよう」を知り、勝間氏の考え方、アウトプット…

原丈人 George Hara

大学時代のサークルの先輩。縁があり、一時期Alliance Forumをお手伝いしていたことがあります。その時から、その素敵な志、未来に対する希望を語る姿に心酔していました。当時から、会社は株主(だけ)のものではない、ROEを上げるだけの経営は間違っている、…

天才の時間、竹内薫、NTT出版、2008

天才の時間の内容を一言で、説明すると、"「天才とは、天賦の才ではなく、天が与えた時間をうまく使いこなす才能のことだ」と言うことを論じて"、いる本です。 一つの仕事に集中せざるを得ない時間があり、それを「休暇」「天才の時間」と読んでいるのだけれ…

子育てハッピーアドバイス 明橋大二 万年堂出版

友人から紹介されたこの子育てハッピーアドバイス。3巻まで出ているようです。 子育てのアドバイスなのだけれど、人の話を聞くことや、しかるときの注意等は、子供相手でなくても通用するアドバイスなんじゃない?人の話を良く聞くとか、相手の言っているこ…

幼稚園では遅すぎる 井深大 サンマーク出版 2003

0歳教育の最適時期を記した著者による、幼稚園では遅すぎる―人生は三歳までにつくられる!は、 遺伝による子供の能力を否定し、幼児教育の際の環境の重要性に付いて、また心の教育について、述べている作品。私は、遺伝と環境が半々であるという説に賛成であ…

0歳教育の最適時期 井深大 ごま書房 1991

0歳 教育の最適時期 (井深大の幼児教育著作集)は、ソニー創始者の井深大による早期教育についての論。非常に示唆に富む内容です。一般にイメージされる早期教育ではなく、心の教育が必要であると解く。 参考文献等も詳しくどの参考文献も手に取ってみたくな…

澤口俊之 幼児教育と脳 文藝春秋 1999

澤口俊之氏の論については、激しい提案がされているせいか、賛否両論のようである。しかしながら、この幼児教育と脳 (文春新書)は、示唆に富む内容が記されており、一読に値すると考えている。感覚的に必要だと思われる、両親とのふれあいや、乳児期の社会性…

イングリッシュ・ペイシェント 2002

公開された2002年時に、非常に注目を集めた映画イングリッシュ・ペイシェント。評判がいい映画で、なかなか情緒があり好きだと思っていたけれど、改めて見て、自殺にまで追い込まれてしまったご主人様が逆にかわいそうに思えた。

湖水祭(上・下) 平岩弓枝 文春文庫 1987

白夜の北欧を舞台にしているということで興味引かれて読み始めた湖水祭。一つの日本人の殺人事件から物語が展開し、心の浅黒い登場人物や、一癖も二癖もある登場人物たちが、愛憎劇を繰り広げます。日経新聞の2008年7月の「履歴書」に執筆していた方だったた…

 佐藤優 インテリジェンス人間論 新潮社 2007

佐藤優の著作インテリジェンス人間論は、以前読んだ自壊する帝国と国家の罠が秀逸だったために、興味をもって読んだもの。同一内容のエッセイも多くみられました。その他の佐藤氏の著作は、特に読まなくても同じような内容なのかもしれないと思わされます。…

ビジョナリー・ピープル ジェリー・ポラス等 EIJI Press 2007

1997年に多くの書評が書かれたビジョナリー・ピープル。最初に難を言うのもどうかと思いますが、訳が非常に読みにくいと感じました。しかしながら、言っている内容自体は、非常に示唆に富むものであったと言えます。現代において、「成功」が何を示すかとい…

ライジング・サン 1993

ショーンコネリー主演のライジング・サンは、日本のバブル期、アメリカ経済を凌いでいた時期に作られた、飛ぶ鳥落とす勢いのアメリカ在日本企業で起こった殺人の物語。文庫版ライジング・サン (ハヤカワ文庫NV)も入手可能です。何が面白いって、まだまだ不可…

日仏カップル事情 夏目 幸子 光文社新書 2005

日仏カップル事情 日本女性はなぜモテる? (光文社新書)は、友人が興味深いと紹介していた一冊。自分も、フランス人とではないけれど、国際結婚をしたこともあり、読んでみたいと思っていました。非常に主観的かつ、議論が甘いので、熟読する必要は感じません…

国家の罠 佐藤優 新潮社 2007

佐藤優による国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)。まるで小説のように、読ませる一冊でした。自分の国である日本を舞台にして、一時期騒がれていた問題を別の視点から見ることができたのはもちろんのこと、外交に関して、日本の政…

自壊する帝国 佐藤優 新潮社 2006

ロシア外交のプロ、佐藤優による著書自壊する帝国。佐藤優は、購読している雑誌にエッセイを載せていて、その反逆的エッセイ故に、興味を持った方。インテリジェンスといわれる情報官の知的な響きとその独特な風貌、現在の「起訴休職外務事務官」という肩書…

総統の子ら 皆川博子 集英社 2003

Napola: Elite für den führer、エリート養成機関 ナポラを観て以来、気になっていたNapola。この映画は、ドイツ、ヒトラーの時代のエリート養成学校に、ボクシングの腕を見込まれて入学することになった貧しい家庭の男の子の話です。日本でも、皆川氏がこの…

スープ・オペラ 阿川佐和子、2005

このスープ・オペラ (新潮文庫 あ 50-3)は、知り合いからお薦めされて読んでみました。最近、小説を読んでいなかったので、ふと思い立って。作者、阿川佐和子は、エッセイストとしての顔を知っているのみだったので、小説を読んでみて驚きました。話の流れは…