ライジング・サン 1993

ショーンコネリー主演のライジング・サンは、日本のバブル期、アメリカ経済を凌いでいた時期に作られた、飛ぶ鳥落とす勢いのアメリカ在日本企業で起こった殺人の物語。文庫版ライジング・サン (ハヤカワ文庫NV)も入手可能です。

何が面白いって、まだまだ不可解な国であった日本がアメリカ人の視点から描かれていること。経済的に上昇気流に乗っていた日本へのやっかみもあってか、登場人物の日本への嫌悪感もむき出しで、また、親日家の姿も、日本野姿を伝えているというよりは、滑稽に見える。おそらく登場人物で日本人役をやっている役者達は、皆二世。

93年から現在2008年の現状を考えてみると、日本は理解されるようになって来ているんだなと改めて感じます。本来の日本の姿を見てもらいたいと思うのだけれど、日仏カップル事情でも述べられていたように、元来、多面的な「国」という存在。多くの場所で取り上げられ、興味を持ってもらい、自分で掘り起こしてもらうというのが重要なのかもしれません。