佐藤優 インテリジェンス人間論 新潮社 2007

佐藤優の著作インテリジェンス人間論は、以前読んだ自壊する帝国国家の罠が秀逸だったために、興味をもって読んだもの。同一内容のエッセイも多くみられました。その他の佐藤氏の著作は、特に読まなくても同じような内容なのかもしれないと思わされます。

自壊する帝国国家の罠と同様に、政治家の裏側、佐藤氏の関心事であるキリスト教・哲学関連者もカバーしています。彼(もしくは編集者)の興味深いテーマにそって佐藤氏が該当人物について意見を述べるというスタイルで、雑誌に掲載されたものをまとめていますが、「インテリジェンス」が中心テーマではなく、インテリジェンス人間論というタイトルにはそぐわないという印象でした。