幼稚園では遅すぎる 井深大 サンマーク出版 2003

0歳教育の最適時期を記した著者による、幼稚園では遅すぎる―人生は三歳までにつくられる!は、
遺伝による子供の能力を否定し、幼児教育の際の環境の重要性に付いて、また心の教育について、述べている作品。

私は、遺伝と環境が半々であるという説に賛成であるが、この井深氏の幼児教育研究には脱帽。幼児教育という場合に見過ごされていた点が、著名な作者によって主張されているということもあいまって、注目を浴び、より心の教育の大切さを認識し始めた人々が大勢いるということは、確かだろう。

何もない環境、非常に静かな環境よりも、刺激が溢れている環境に置いておくということの大切さ、乳幼児期のトラウマが、後々の性格を形作る可能性があるという点は、目が開かされた。再度読み返したい。