勝間和代

私が勝間氏を知ったのは、数年前のことで、まだ彼女の名前は、一部の人たちに知られているに過ぎないときでした。英語本の検索をしていたときに偶然引っかかった彼女のブログのひとつ「CD・テープを聴いて勉強しよう」を知り、勝間氏の考え方、アウトプットに虜になり、彼女の「私的な事柄を記録してみよう」などを読むようになったのです。その後、見る間に有名になっていったのは、皆さんもご存知のとおりです。
彼女のブログはそれほど頻繁に更新されているわけではありませんでしたが、とてもわかりやすい文章で、よくまとまっており、「音声学習って面白いかも」「XXXという本を読んでみよう」という気にさせるものでした。実際に自分で文章を書き、ブログを書いてみると、いかに読んでもらえる文章を書くのが難しいか、いかに誤解されずに、自分の意図を伝えるのが難しいかがよくわかります。だからこそ、手間をかけて練られた意見を提供する彼女のブログ・本が多くの読者を獲得したかが理解できます。
実際、手間のかかるブログ構築をなぜこのような高い質で提供しているのか、疑問に思ったものです。しかし、今改めて彼女の著作を読んでみると、いかに計算されて、そのようなブログを構築していたかがよくわかります。文章を書くことで、意図的に自分の知識の外在化を進め、外部の知恵とのインタラクションを促進させ、さらに高い質で情報を提供するというサイクルを回していたのです。
彼女の思考方法、実践方法には、学ぶべきところが沢山あります。
また、ひとつの分野に限らず、周りの人を巻き込み、さまざまなアイディアを形にしているところなども、非常に魅力的です。たとえば、書籍の販売を通したチャリティシステムであるChabo! や、ディスカッションフォーラムである毎日新聞での勝間和代のクロストークなど、勝間氏の絶え間なくあふれ出るアイディアが、うまく社会に循環されています。

そのほかの勝間氏の関連するWEB
監査と分析 http://www.kansatobunseki.co.jp

本サイトにおける勝間氏の書評など
効率が10倍アップする新・知的生産術
memo勝間和代の読書術、東洋経済

評判の良い勝間氏の書籍