ヤマザキマリ, テルマエ・ロマエ, 2009.

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)は、「古代ローマの公衆浴場の設計技師ルシウスが日本の銭湯にタイムスリップ」という新作紹介新聞記事をみて、思わずひかれた本。時間旅行話が好きな私にとってチェックしないわけには行かないばかりでなく、その時代設定といい、テーマ設定といい、なんとも興味をそそられてしまったわけ。その後、Googleしていると、漫画大賞2010を獲得だとか、ラテン語併記だとか、(筆者は)イタリア人と結婚してポルトガルに住んでいるとか、日本バブルの時代に激貧の学生時代をイタリアで過ごしていたとか、興味深い逸話が沢山見つかって、しばらく、頭から離れなかった。で、しばらく悩んだけれど、購入。

何が面白いか

時代設定、テーマ設定がなんともいえないの一言に尽きる。ローマを題材にした真面目な本は沢山あるけれど、2世紀のローマ人をこんなにも身近に感じさせてくれる話には、いまだに出会ったことがなかった。ローマに行ったこともあったし、公衆浴場(の遺跡)も見に行ったことがあったけれど、歴史の一部という印象どまり。次にローマに行ったときには、もっと昔の人たちを身近に感じて、歴史に触れることができそうな気がする。

この本を読んで、コペンハーゲン中央駅でバスを待っていたら、覗きこまれました。くすくす笑いが消えなかったので、怪しい人になっていたと思います。公共の場で読む場合には、要注意です。