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エメリー・シェップ, Ker 死神の刻印, 集英社文庫, 2015.

Ker 死神の刻印 (集英社文庫)は、読み続けている北欧ミステリの作品。翻訳は、ヘレンハルメ美穂さん。

なによりも翻訳が素晴らしい。過不足なく解説がされているばかりか、北欧に住んでいる身にとっても、不可思議な訳がないので、違和感なくスムースに読み進めることができた。

どのあたりがオススメか?

1. 現代の難民の問題などの社会的な視点が、ミステリに組み込まれていて、現代社会について考えるきっかけになる。

2. スウェーデンの現在の姿が過不足なく描かれている。移民がたくさん住んでいるエリアの描写であるとか、自然の描写とか。フィヨールミルクを食べるスウェーデン人や子供の姿がたくさん出てくるのだけれども、そうそう...みんな食べるのよね、とか。

3. こんなクールな人たちがいるのか?と思うものの...物語として面白い。暴力的かつ頭脳明晰な登場人物はとても魅力的で、ミレニアムを思い返した。