山口絵里子, 裸でも生きる2, 講談社α文庫, 2009.

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社+α文庫)は、何かの記事でとてもきになる引用が掲載されていて興味を持って購入したもの。

著者である山口絵里子さんが立ち上げたマザーハウスについては、聞いたことがあって、実際に新宿の店舗は見たことがあった。好きな雑誌クーリエにもエッセイを掲載していて、なぜ途上国でこんなに頑張るんだろうとか、山口さんとマザーハウス設立の背景が気になっていた。

自分が感じた疑問に素直に従い、諦めずに続けていく。また自分の軸を持ち、自分がより良いと思ったことを採用する。こんな思いでビジネスをする人が増えたら、きっと世の中変わっていくに違いないと思うのだ。特に「援助ではなくビジネスで貢献」の下には、常々自分も感じているところでもあり、共感を覚えた。新しいビジネス の形を提案しているチェンジメーカだ。

ぜひ、将来何がしたいかわからないと考えている人に、読んでほしい。

特に感銘を受けたところ

途上国で生産し、それを販売しているという意味では同じだが、フェアトレード商品を買うことは、どこかボランティアをしているときの感覚に近い。かわいそうな人がいるから、何か役に立てばと思い購入する。しかし、「それって続くのかな」と私は思ってしまう。...重要なのは、途上国のために購入するというアプローチではなく、「かわいいものがほしい」「かっこいいものがいい」という人間の普通の”欲求”と真正面から向かい合い、満足度を満たすプロダクトを作りながら、実は確実に途上国の雇用を増やし、社会の利益と繋がっている仕事をすることだと思う。p.138 

この若さでこのガッツ!今後がとても気になる人の一人。