勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレーム... ビジネス思考法の基本と実践 勝間和代

今をときめく勝間和代勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践。私が始めて読んだ勝間氏の書籍がこの勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践でした。勝間氏のフレーム思考は、私が常々考えていた「数多くのパターンを知る」という考え方と共通している点が多いような気がしていたので、興味を持ったのです。

本書では、ビジネスで一歩先行くための基礎的なものの考え方<フレームワーク>を、1 論理思考力 2 水平思考力(ラテラル・シンキング) 3 視覚化力 4 数字力5 言語力 6 知的体力 7 偶然力の7つに分類し、それぞれの力を身につけるための3つの基本テクニックと、4つの実践方法を紹介しています。抽象的な思考でもあるので、理解しにくい点も多いのですが、本全体としては、諸所に、興味深い勝間氏の頭の中(考え方)が垣間見られるという点で、興味深いものでした。
私が興味深いと思った考え方のひとつは、「囚人のジレンマ」に基づく、性善説的な考え方です。囚人のジレンマは、個々の最適な選択が全体として最適な選択とはならない状況の例としてよく挙げられ(WikiPedia)ます。勝間氏は、その中でも、繰り返し型の囚人のジレンマの「しっぺ返し」を例として出し、「最初は「協調」し、以降は、前回相手の出した手をそのまま出す戦略」が最適な選択であるため、相手に親切にすること、丁寧に対応することの重要性を 説いています。
厳しいビジネス界で、仕事をしてきた方であるにもかかわらず、(ナイーブな感情からではなく、科学的根拠に基づいた考え方であるので、逆に厳しい環境で仕事をしてきたからとも言えるのですが)、はじめは、相手を信用するのが(戦略的にも)よい、と述べているのは非常に興味深い点でした。とても、前向きな考え方でもあり、勝間氏のChabo!といった社会貢献事業を生み出した考えともつながっているようです。