2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

湯浅誠,半貧困,岩波新書,2008

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)は、友人に紹介されて読むことにした本。著者の湯浅誠氏は、2008年の「年越し派遣村」などでメディアでよく報道されていたので、名前や活動の概略は知っていたが、紹介されなければ、自分から進んで手に取って…

山田大隆,心にしみる天才の逸話20,講談社ブルーバックス,2001.

心にしみる天才の逸話20―天才科学者の人柄、生活、発想のエピソード (ブルーバックス)は、Creativityに関心を持ち始めてから一貫して興味を持っているいわゆる「天才」の人となりを知るために手に取った本。20人の天才が紹介されており、各天才の紹介は非常…

新垣紀子,野島久雄,方向オンチの科学,講談社ブルーバックス,2001.

方向オンチの科学 (ブルーバックス)は、以前紹介したリンダ・グレキン、方向オンチな女たち、メディアファクトリー、2001と同様に、方向オンチをテーマにした書籍。特筆すべきは、方向オンチを、ネットの世界に置き換えて展開している第5章。第5章では、HPな…

澤渡 夏代ブラント,デンマークの子育て・人育ち,大月書店,2005.

デンマークの子育て・人育ち―「人が資源」の福祉社会は、今までにも紹介した各種デンマーク関連本の一つとして積み上げていた本。いわゆるデンマーク礼賛本の一つなのだけれど、読書後の後味が爽快なのは単に私の意識的なものだろうか。 興味深いと思った点 …

湊かなえ,告白,双葉社,2008.

告白は、友達に借りてしばらくほっておいたのだが、夜中眠れずに取り出して読んだ小説。単なる読書記録。 興味深いと思った点 ひとつの事件をさまざまな関係者の視点で描く告白は、帯にミステリーベスト10や全国書店員が選んだ一番売りたい本などと書かれて…

千葉忠夫,世界一幸福なデンマークの暮らし方,PHP新書,2009.

世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書)は、コペンハーゲンの知り合いから借りて読んだ本。正直、メディアで見聞きする千葉忠夫氏の言質、特に「デンマーク賛美」傾向には、在住者として同意できない点が多く、自分で購入して読んでみようとは考えも…

西水 美恵子, 国をつくるという仕事,英治出版,2009.

国をつくるという仕事は、タイトルと見たときに、「国をつくる」なんて傲慢な考え方だ、と正直思った本。それでも読んでみようと思ったのは、その「傲慢な著者」の揚げ足取りをしたかったからかもしれない。しかし、読み始めたら止まらず、読了した正直な感…