2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

澤口俊之 幼児教育と脳 文藝春秋 1999

澤口俊之氏の論については、激しい提案がされているせいか、賛否両論のようである。しかしながら、この幼児教育と脳 (文春新書)は、示唆に富む内容が記されており、一読に値すると考えている。感覚的に必要だと思われる、両親とのふれあいや、乳児期の社会性…

イングリッシュ・ペイシェント 2002

公開された2002年時に、非常に注目を集めた映画イングリッシュ・ペイシェント。評判がいい映画で、なかなか情緒があり好きだと思っていたけれど、改めて見て、自殺にまで追い込まれてしまったご主人様が逆にかわいそうに思えた。

湖水祭(上・下) 平岩弓枝 文春文庫 1987

白夜の北欧を舞台にしているということで興味引かれて読み始めた湖水祭。一つの日本人の殺人事件から物語が展開し、心の浅黒い登場人物や、一癖も二癖もある登場人物たちが、愛憎劇を繰り広げます。日経新聞の2008年7月の「履歴書」に執筆していた方だったた…

 佐藤優 インテリジェンス人間論 新潮社 2007

佐藤優の著作インテリジェンス人間論は、以前読んだ自壊する帝国と国家の罠が秀逸だったために、興味をもって読んだもの。同一内容のエッセイも多くみられました。その他の佐藤氏の著作は、特に読まなくても同じような内容なのかもしれないと思わされます。…

ビジョナリー・ピープル ジェリー・ポラス等 EIJI Press 2007

1997年に多くの書評が書かれたビジョナリー・ピープル。最初に難を言うのもどうかと思いますが、訳が非常に読みにくいと感じました。しかしながら、言っている内容自体は、非常に示唆に富むものであったと言えます。現代において、「成功」が何を示すかとい…

ライジング・サン 1993

ショーンコネリー主演のライジング・サンは、日本のバブル期、アメリカ経済を凌いでいた時期に作られた、飛ぶ鳥落とす勢いのアメリカ在日本企業で起こった殺人の物語。文庫版ライジング・サン (ハヤカワ文庫NV)も入手可能です。何が面白いって、まだまだ不可…

日仏カップル事情 夏目 幸子 光文社新書 2005

日仏カップル事情 日本女性はなぜモテる? (光文社新書)は、友人が興味深いと紹介していた一冊。自分も、フランス人とではないけれど、国際結婚をしたこともあり、読んでみたいと思っていました。非常に主観的かつ、議論が甘いので、熟読する必要は感じません…

国家の罠 佐藤優 新潮社 2007

佐藤優による国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)。まるで小説のように、読ませる一冊でした。自分の国である日本を舞台にして、一時期騒がれていた問題を別の視点から見ることができたのはもちろんのこと、外交に関して、日本の政…