2009-01-01から1年間の記事一覧

ヒットラーのカナリヤ、サンディー・トクスヴィグ (著), 小野原千鶴 (翻訳) , 2008

ヒットラーのカナリヤ (Y.A.Books)は、第二次世界大戦時のデンマークの物語。めずらしく日本語で出版されているということで、気になって読んでみました。デンマークは、第二次世界大戦時の1940年、ナチスに占領されます。ノルウェーやその他欧州諸国とこと…

ブラック・ブック

スマイルBEST ブラックブック [DVD]は、ナチス時代のオランダを描いた映画。美しく、悲劇的で、心に突き刺さる。ナチスは悪者だったかもしれないが、ナチスの味方と思われていた人たちも、単に生を模索していた人たちに過ぎないのだと訴えかけられる。ナチス…

Adrienne Mendell、女性(あなた)の知らない7つのルール―男たちのビジネス社会で賢く生きる法、1997.

女性(あなた)の知らない7つのルール―男たちのビジネス社会で賢く生きる法は、勝間和代氏(私も勝間和代氏をかるく紹介しています。)が紹介していて興味を持った本。すべての女性に役に立つとは限らないと思うのだけれど、ビジネスの世界にいる者でなくても、…

Napola

エリート養成機関 ナポラ [DVD]は、ナチス親衛隊養成所の物語。エリート中のエリートを養成する学校だった。

デジタルネイティブが世界を変える (ハードカバー)ドン・タプスコット (著), 栗原 潔 (翻訳) , 2009

デジタルネイティブが世界を変えるは、デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像 (生活人新書)、デジタルネイティブの時代にと同様のテーマを扱う一連のDigital Native本の一つです。この本でのデジタルネイティブの定義は、1977年1月以降に誕生として…

石黒浩

じつは、修士時代の研究室の先輩。私が在学していた頃は、石黒氏は既に修了していたので、時期はかぶっていないのですが、セミナーなど事あるごとに研究室に顔を店に来ていたので、知ってた程度。その後、偶然、私が留学していたアメリカの大学に立ち寄った…

天才! 成功する人々の法則、マルコム・グラッドウェル、勝間和代(訳)、講談社,2009.

天才! 成功する人々の法則は、今をときめく勝間和代が翻訳した本として、一躍有名になった本。彼女の翻訳については賛否両論ですが、私は好きです。プロの翻訳家といわれている人の本でも、読みにくいものがある一方で、彼女の翻訳は非常に読みやすく、かつ…

Good, CP Taylor, 2009

ロード・オブ・ザ・リングで、アラゴルン役を演じたViggo Mortensenが、C. P. Taylorの舞台作品の映画化Goodで、ナチス将校を演じている秀作。戦後50年経ち、ナチス=悪の構図ばかりでなく、人間の多面側面を見せるナチス映画が増えている気がします。このGood…

中山美穂、なぜならやさしいまちがあったから、集英社、2009

なぜなら やさしいまちが あったから は、ミポリンこと中山美穂のパリ生活のエッセー集。ふと立ち寄った本屋で、平積みにされていたこの本をふと手に取ってパラパラと読んでみたのをきっかけに、気になって後で購入してしまいました。軽く読めてしまえる点も…

特に新米母が知っておくべきと思う点

1.知的玩具をつかったり早期教育を行う以上に重要なことがある。 今の親は、早期教育にとても熱心であるということは、世界中どこでも同じことのようです。ただ、親とのインタラクションの全く無い早期教育、生活に根ざしていない早期教育の効用は、大いに疑…

産経新聞「新赤ちゃん学」取材班, 赤ちゃん学を知っていますか?―ここまできた新常識, 新潮文庫,2006.

赤ちゃん学を知っていますか?―ここまできた新常識 (新潮文庫) は、子育てに悩む私のような新米母に、判断材料を与えてくれる格好の一冊。子供が誕生してから、次々と目に入る様々な知的玩具や早期教育の情報の波に溺れかけていた私ですが、今後、より適切な…

ミラーニューロンの発見、マルコ・イアコボーニ、ハヤカワ新書Juice、2009

ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice)では、2000年あたりから活発になってきたミラーニューロンといわれる神経細胞の動きについて、第一線の科学者が解説してくれています。久々に、時間がかかったけれど、それだ…

効率が10倍アップする新・知的生産術 勝間和代 ダイヤモンド社 2007

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法は、毎度おなじみになってきた勝間和代さんの著作です。毎日の生活において効率を上げるため、知的生産を行うものとして勝間和代さんが行っている細かい工夫が垣間みられます。その他の著作と同…

バブルの物語 ジョンKガルブレイス ダイヤモンド社 2008

出版は08年となっていますが、実際は1991年に翻訳されたものを、タイトルを変えて再出版されたものです。この本に興味を持ったのは、最近お気に入りの「勝間和代」さんが紹介していたから、というのが、正直な理由です。いつもの私だったら,本屋の店頭で、…

勝間和代のインディペンデントな生き方実践ガイド 勝間和代 ディスカバートゥエンティワン 2008

勝間和代さんの書籍については、複数読んできていますが、今回は偶然日本食材店の書棚で発見し、勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)をお借りしてきました。(最近、書棚ができて、最新の本がおいてあります。帰ってこ…

パリマルメゾンの森から 近藤誠一 2005

パリ マルメゾンの森から―外交と文化に関する24のエッセイは、現在私が生活をする国、デンマークに昨年2008年に赴任してきた近藤誠一大使の著書。赴任後しばらくしてからお会いする機会があったのですが(小さなデンマークの小さな日本人社会ですから)、柔ら…

Sleuth, A Sony Pictures Classics, 2007

1972年「探偵スルース」のリメイク版。 英国を代表する俳優マイケル・ケインMichael Caineとジュード・ロウJude Lawによる、言葉の掛け合いが見もの。 ストーリもさることながら、英国らしく、エレガントな且つ知的な言い回しに富んだ作品で、こんな風に語彙…

悩む力 姜尚中 集英社新書 2008

悩む力 (集英社新書 444C)は、「悩むこと」を肯定的に捕らえて、悩んで、それでいいのです、ということを読者に示してくれています。夏目漱石、マックス・ウェーバーといった巨人が、同じように悩んでいたということから、「世の中すべて金なのか、何のため…