特に新米母が知っておくべきと思う点

1.知的玩具をつかったり早期教育を行う以上に重要なことがある。
今の親は、早期教育にとても熱心であるということは、世界中どこでも同じことのようです。ただ、親とのインタラクションの全く無い早期教育、生活に根ざしていない早期教育の効用は、大いに疑ってよいと言えそうです。多くの研究者は、まだ確立されていない研究結果を、安易にメディアで発表し、早期教育に悪用されることを、非常に恐れているようです。
2. テレビ(DVD)の見せ方には注意が必要
まだ、テレビがどのような影響を与えるかは、明らかでない点が多いのだそうです。静かにしているからと、夕食の支度中に赤ちゃんにテレビを見せ続けるのも危険な可能性が大きいと聞き、少々背筋がぞっとしました。大人のように成長した脳であれば危険でない刺激も、子供にとっての影響はまだまだ未知数。ポケモンの放映中に子供がひきつけを起こした例は記憶に新しいと思います。現状では、大人が赤ちゃんとのコミュニケーション手段として、赤ちゃんとインタラクションしながら一緒にテレビを見るプラスの効用は認められているようです。
3. 母乳は子供が必要としなくなるまで(3歳まででも)続けてよい
母乳の出がわるいから、体重が増えなくて心配だからと人工乳を上げてしまうのは、母乳がよりでなくなるという悪循環を招く原因であるということがわかってきています。また、近年見られるアトピーなどのアレルギーは、早期に離乳食を上げることが原因であるとする証拠がいくつか見られるようです。まだ、消化器官が未発達であるにも関わらず離乳食をあげる時期だからと、赤ちゃんが嫌がっても親は上げてしまうのですね。
4. 結局は、親が目をかけ、話しかけ、抱っこしてあげることが重要
赤ちゃん研究でわかってきたことは、結局は、親が赤ちゃんと物理的に肌をふれあい、社会的なふれあいをし、話しかけるという、社会的なインタラクションをしてあげることが一番だということのようです。
示唆に富む本を読んだからと言って、赤ちゃんとうまく交流できるようになるかというとそれは別問題なのですけれど、もう少し、赤ちゃん目線で対応できるようになりそうです。社会的インタラクションを求め、それが一番の知的栄養になっているという様々な研究結果からわかることは、忙しいからと言って「無視する」のがおそらく一番いけないことのようです。まずは、それを直すところから始めてみようと思いました。