産経新聞「新赤ちゃん学」取材班, 赤ちゃん学を知っていますか?―ここまできた新常識, 新潮文庫,2006.


赤ちゃん学を知っていますか?―ここまできた新常識 (新潮文庫) は、子育てに悩む私のような新米母に、判断材料を与えてくれる格好の一冊。子供が誕生してから、次々と目に入る様々な知的玩具や早期教育の情報の波に溺れかけていた私ですが、今後、より適切な判断を下せるようになりそうです。
何よりも、現在の赤ちゃん学は、以前紹介したミラーニューロンの発見、マルコ・イアコボーニ、ハヤカワ新書Juice、2009と同じように、つまり脳の中を見られるようになってから活発になった研究分野で、まだ誕生したばかり。そのため、多くの発見や赤ちゃんにとって「良い」と思われることが、研究者同士でも意見が分かれているそうで、今のところ、最終的な判断は親が下すしかないのです。そのため、ぜひ、子育てをしている方、控えている方には、手にとって読んでもらいたい、そして自分で自分なりに良い判断を探してもらいたいと思います。