ジェイミー, Fifty Shades of Grey, 2015.

スウェーデン人のエマちゃんに進められて読んだFifity Shades of Greyの映画版、フィフティ・シェイズ・オブ・グレイDVD。映像化が難しい作品だとはわかっていたものの、原作のゾクゾクするような感覚がうまく表現されておらず、残念。 とても、清純なストーリになっていて、重要なPlay Roomでのシーンなども官能的になってない...。

渡邊恵太, 融けるデザイン, 株式会社ビーエヌエヌ新社, 2015

融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論の渡邊恵太さんを知ったのは、渡邊さんが、高校生の頃執筆したレポートを拝読したのがきっかけ。それ以来、慶應義塾藤沢に進学され、そのまま慶応で研究者を続けられていた。気になるHCI研究者のうちの一人である。

HCI研究をされている方は、融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論をぜひ一読されるのが良いと思う。また、おそらく本書は、技術やインタラクション周りに関心のある一般へ向けて書かれたものであると思われ、本来であれば、技術主導のサービスや製品を作るIT,ICT業界の方が読んでくださると、新しい発見があるのではないか。

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アビー・グリフィン、レイモンド・L・プライス、ブルース・A・ボジャック, シリアル・イノベータ「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀, プレジデント社, 2014.

シリアル・イノベーター ─ 「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀は、知り合いに勧められて購入し積ん読状態になっていたが、自分が最近悩んでいることの答えが見つかるような気がして、最近ようやく読み始め、2日かけて読み終えた。もう少し読み込めば、もうすこし、わかることも出てくるような気がする。

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Esther Perel, Rethinking Infidelity, 浮気についての考察, TED Canada

"Rethinking infidelity ... a talk for anyone who has ever loved"というタイトルのTEDトーク.私は今まで知らなかったがEsther Perelという何度かTEDで話している方のようだ.

Mating in Captivityという書籍も出している.こういった研究が日本でもされているのかは知らないけれど,言っていることがとてもバンラスよく,前向きに生きるためにも必要な知恵を提供してくれた.

www.ted.com

 すごく本質的なことも言っているのだけれど,気になった点を紹介.

hookup, a love story, paid sex, a chat room, a massage with a happy ending.

浮気ってなんのこと?といって,色々挙げてる.そう,旧約聖書だと考えただけで浮気だもの.

Men cheat out of boredom and few of intimacy, women cheat out of loneliness and hunger for intimacy.

一般的な傾向としてというレベルだろうが,きっかけは異なることを男女は理解すべきなんだと思う.

one propel people cross the line, and that some affairs are an attempt to beat back deadness, affairs are way less about sex, and a lot more about desire- Design for attention, desire to feel special. desire to feel important. 

Esther Perelさんは,浮気した,されたからといって,そこで終わりになるわけではないことを主張しており,その後絆が深くなったり,より理解し合える良い関係ができたりするという浮気の利点(?)にも言及されていた.

 

ジョセフ・ジャウォースキー, シンクロニシティ, 英治出版, 2007

シンクロニシティ[増補改訂版]――未来をつくるリーダーシップは、積ん読状態になっていたものを,仕事上の知りあいから改めて勧められて読んでみたもの。 一般的なビジネス本だと思って読み始めて驚かされた.物語形式となっているが,どちらかというとビジネス書よりもスピリチュアル系にカテゴリーされてもおかしくない内容だからだ.ただ,私個人に複雑な糸が絡み合いまさしくシンクロニシティが発生しているような状況にあったからこそ,最後まで読み進めた.最後に書かれているように,ビジネス書を普段読む人で,なにか現在の模索中で手がかりが得られるかもしれないと思う人だけが最後まで読むのだと思う.

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小林 弘人, ウェブとはすなわち現実世界の未来図である (PHP新書), PHP研究所, 2014.

ウェブとはすなわち現実世界の未来図である (PHP新書)は、仕事上の知りあいから勧められて購入してみたもの。

「現実世界のほうがウェブで培われた思考様式、心理状態をコピーしていく」として、今後、ウェブ的な思考法・視座が必要となると説く。今の世界では、旧来の世界にはなかった迅速かつ柔軟な対応、また創造的思考が不可欠であり、それを進めるには、「ウェブ的な思考法・視座が必要となる」ということらしい。また、「人間中心主義」がその世界では重要な視点となるとする。

扱われている内容は、個人的には、あまり新しい視点という訳ではなく、特に、「ウェブ的な思考法・視座」、や「素敵に」など、使われている言葉には、違和感を感じるものが少なくなくて、読みながらなんか違うんじゃないかなとモゾモゾする感じが、ずっと消えなかった。

「ウェブ的な思考法・視座」= 新しいアイディアが生まれてから実現するまでの速度と可能性を殺さず、いかにそれを大きく育てるかという方法論やものの見方

ただ、自分が今まで言ってもなかなか「サービスの中心をテクノロジーではなく人間から捉える」とか、「創造性の必要性」とか、「共創の必要性」とか、「枠を外れる思考」など、腑に落ちて感じてくれなかった方が、この書籍を読んで、理解出来ました!とのコメントともに、示唆に富んだ意見を下さったので、それなりのグループの人たちには、新たな視点を提供するものなのだろう。

どのあたりがお薦めか?

1.今の状況が問題であるということを明確に指摘している。特に「上司説得型マーケティング」という言葉で示されている現在のメーカを代表とした日本企業の問題点が明らかにされている。

(「上司説得型マーケティング」とは)つまり、決断すべき上司が決断しない。なぜなら責任をとりたくないからだ。だから、「お前の企画は市場が見えない。あるかもしれないが、いまはみえない。いま売れ筋のアイディアをもってこい」となる。そう直言しなくとも、その態度を受けて部下は他社のヒット商品に似たアイディアを出すことを余儀なくされ、モチベーションも低下するとという負のスパイラルに突入する。隠して横並びの製品やサービスが商戦にあわせて繰り返し、市場に投入されるのだ。

2. 特に、ウェブに詳しくない人、現在のGoogleの動向に詳しくない人にもわかりやすく、これから世界市場で企業が生き延びるために必要な視点が示されている、...ようだ。