10 Years with Hayao Miyazaki

宮崎駿を10年間追ったドキュメンタリー「10 Years with Hayao Miyazaki」。NHKのOn Demandで全4話が提供されている。「崖の上のポニョ」のメイキングという触れ込み。

www3.nhk.or.jp

 宮崎駿の創造性の源泉やアイディアがどのように洗練されていくのか、宮崎駿人間性、私生活が影響を与えているのか...そんなことが見えてきたら面白いと思った。見終わった後の印象として残るのは、老いに苦しむ宮崎駿の姿や息子吾郎に対する厳しい眼差し。

興味深かった点

ストーリーからは、宮崎駿の超越した創造性は、努力の結果。つまり、作品作りに妥協せず(No compromise)完璧を目指す心構えと、アニメ界の第一人者としての誇り(恐れ)から来ていることがよくわかる。

スタジオジブリが、ディズニーとは大きく異なる体制をとっているのも面白い。一人の秀才のリーダーシップが一つの作品の物語のプロットに大きな影響を与えている様とか、デジタルではなく手書きが基本とか、の脇を支えるクリエータとの卓越したインタラクションの貢献度とか。それに、何よりも、怒鳴られながらも、10年間追いかけ続けたのはすごい。