今の時代は幸せだなと感じることは、普通に日常生活を過ごしていると少ない。暴力事件や発砲事件、終わりの見えないウクライナ侵攻や、延々と続くように見えるパレスチナ問題。世界には、毎日悲しくなる事件が満載だ。でも、視点を少し広げて歴史を概観して…
" data-en-clipboard="true">ハッとさせられるタイトル「男の脳は欠陥脳だった」は、正直ミスリーディングだと思う。筆者が伝えたいのは、脳の働きには違いがあり、男は従来「男脳」の働きが強く、女性は「女脳」の働きが強いといっているに過ぎないからだ。…
「82年生まれ、キム・ジヨン」この韓国小説は、世界中で翻訳され、2020年映画化もされた。韓国小説、フェミニズム小説、さまざまなキーワードで語られるこの書籍は、確かに出るべくして出て、話題になるべくして話題になった小説だ。 小さい頃、まだよくわ…
2020年6月になろうとする数ヶ月前に本書籍は出版された。著者として名前があがるのは瀧本哲史さんで、2019年に永眠している。 瀧本哲史という名前は折に触れ見ていた。「僕は君たちに武器を配りたい(2011)」という書籍が発売された頃から見始めたように思う…
Hello, Design日本人とデザインは、意匠のデザインとは異なる、デザインという動詞を扱った書籍だ。 デザインやデザイン思考の本、IDEOで働いていた人の本は山ほどある。今まで出版されてきた「デザイン思考」の本は、どちらかというと実践者というよりは、…
平野啓一郎氏のある男。亡くなった夫が実は戸籍上の人物とは違ったという衝撃的な始まりから、本当の夫は誰だったのか?が少しずつ明かされていく。 弁護士の城戸章良、妻の香織、美涼。それぞれの人生や考え方が少しづつすれ違って行ってしまっているところ…
物語 「天才」ギタリスト蒔野聡史とジャーナリスト小峰洋子との愛の物語マチネの終わりに(文庫版)。そう書くととても陳腐に聞こえてしまうけれども、40代前後の大人の恋愛小説として、苦しみとかとまどいが痛いほど伝わってくる。当時の社会情勢や世界的な事…
私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)、読了。「分人」とは個人Individualをさらに分けた存在、divisualである。私たちは、一個の存在として自分や相手を捉えてきたけれども、相手によって「自分」は変わる。ネットの自分と、職場の自分、高…
古典的名作「赤毛のアン」がNetflixにやってきた。Anne with an Eのトレイラーやオープニングでは、幻想的雰囲気が強調されて、新生「赤毛のアン」の姿が描かれる。
ドミニクチェンさんの未来をつくる言葉、わかりあえなさをつなぐために。読み始めてすぐ、なんだか哲学的/詩的な言葉を紡ぐ人だなという感想が頭をよぎった。しばらくこの手の書き方の書籍を読んでなかったらしい。読後、混乱がありつつも、清々しい気持ちに…
大司教ジョアンPope Joan (Ioannes Anglicus; 855–857) は、9世紀のキリスト教祭司で、女性であることを隠し大司教として活躍した伝説の人物だ。ちょっとしたラブストーリも折り込まれ、司教の服を脱ぎ湖で泳ぐシーンなどもとても綺麗だった。何度か映画化さ…
宮崎駿を10年間追ったドキュメンタリー「10 Years with Hayao Miyazaki」。NHKのOn Demandで全4話が提供されている。「崖の上のポニョ」のメイキングという触れ込み。 www3.nhk.or.jp
デザインシンキングやイノベーションに関心のある人たちに、是非とも読んでもらいたい「リーンスタートアップ」 無駄のない企業プロセスでイノベーションを生み出す、というサブタイトルで出されているリーンスタートアップは、イノベーション・スタートアッ…
本、胎児のはなしは、新聞の書評などをみて、興味を持って購入、読了。
ドイツ発ベストセラーの資本主義を考えるための必読書、という帯に興味惹かれ手に取って読んでみた。経済や金融をもっと理解したいけれどもどこから手をつけたらいいのかわからないという人に教科書としておすすめしたい。
落合陽一さんを数ヶ月前に初めて知った。たまたま読んだ対談に関心を持ったのがきっかけだったが、その対談で語られていた「縮小する社会」(←あ、もうそのセリフを公メディアで言っていいんだ!)に関心を持ち、未来図を描いているという本書日本進化論を読ん…
生涯投資家は、とても良い本に巡り会えたと嬉しくなった本。多くの人に勧めたい。
著者である村上世彰さんのインタビューを偶然読んでから、この人のことがとっても気になっている。村上ファンドが叩かれたことは記憶に残っていて、でも何がいけなかったのかわからずに、なんか良くないことをした人なんだろうなと漠然と考えていた。そんな…
ちょっと電通と博報堂が気になっていた時に偶然見つけた本、電通と博報堂は何をしているのか (星海社新書)。あまり私が知りたいことは書いてなくてその意味ではがっかりだったし、予想外に二つの会社に同情を感じることになってしまった(いやー、本当に働い…
初め馬鹿らしいタイトルだと思い、見ようとは思わなかったが、旦那から面白かったよ、と言われて閲覧。プロットとしてはとても単純だ。シンガポール大金持ちの息子Nickと恋に落ちた相手がNY大学の経済学の教授であるRachel。Nickが結婚式の出席のためシンガ…
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのかを読んだ。そして意味がわからず、なぜ高評価されているわからず途方に暮れている。この本は散文であり、エッセイであり、脈絡なく筆者の考えが展開されているとのスタンスで読めば、読めなくはない。
言わずと知れたクリスマスの名作「くるみ割り人形」。公開初日に娘にせがまれて早速見に行った。映像も綺麗だしストーリも新規性があって、オススメの映画だ。
見終わった後に残る後味がなんとも言えず悪く、数週間経つのにアマタの片隅に、不燃焼感が残って仕方ない。 アナとボブというアメリカ人でパリの豪奢なアパルトマンに住む富豪カップルが、エクスクルーシブな人たちを集めた自宅でのディナーパーティを企画す…
知り合いになんかいい本ないですか?と尋ねた時に勧められたこの本、ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~。よかった。とりあえず、たくさんの人に読んでほしい。 「言ってることは綺麗事」というのは簡単だけれども、実際に数年の実…
荻上チキのセッションでゲストとしてきていた海猫沢めろんさんのキッズファイヤー・ドットコム。あ、この人、男だったんだと言うちょっと意外性が影響して、トークをきちんと聞いたのがきっかけで、読んでみた。 文中に描かれている近未来の政策をみてると、…
人生の区切りを迎え、これからどうしようかと考えていた時に、本棚に積まれて読まれてなかった本書人生における成功者の定義と条件を発見。人生の方向性を定めたい人、見失いかけている人に是非読んでもらいたい本書。
事あるごとに、目にしていた本書、イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言 (講談社+α新書)、を今回初めて手にとってみた。最近日本の伝統工芸保存に関心が出てきたことから、今まで読んでみようかなと思っていたけ…
またやっちまった。というのが見はじめてからの正直な感想。もう見るのやめようと、見ながら思い続けて最後まで見てしまう、いつものパターン。デンマークの映画は、ソーシャルリアリズムといわれるジャンルの社会問題を扱った息が詰まるような映画が多く、…
最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常は、最近一緒に仕事をしている東京藝大の方達が、今までの私が知っている日本人とは比べ物にならないぐらい、フレキシブルで肩の力が抜けた方達が多く、これはどういうことだ?!と不思議に思っていたことから関心…
生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)があるは、デンマークを訪問されていたとある大学の教授が、デンマークと本書に描かれている町には共通点があるのではないかと言っていたことが気になっていたからだ。 デンマークは幸せの国と言われ、本書…